Windowsに標準搭載されているウイルス対策ソフトがあると聞きました。
有料のウイルス対策ソフトと何が違うのでしょうか。
本記事ではこのような悩みにお応えします。
記事の内容
- Windows Defenderの機能
- Microsoft 365 の契約により強化されるセキュリティ機能
- 有料のウイルス対策ソフトが必要なケース
記事を書いた人
Windows Defenderは、パソコンでウイルスを発見するとリアルタイムで駆除してくれるセキュリティツールです。
このWindows Defenderは、Windowsのパソコンを使っている方であれば追加費用なしで使えます。
Windows DefenderはウイルスバスターやESETなどの有料のウイルス対策ソフトと同じような機能を提供してくれます。
えっと、Windows Defenderが無料で使えるなら、有料のウイルス対策ソフトは不要ってことですか?
不要な方もいます。
ですが、現状ではほとんどの方は有料のウイルス対策ソフトを購入した方が良いと考えています。
本記事では、Windows Defenderについて詳しく解説しながら、有料のウイルス対策ソフトが必要である理由についてご紹介します。
目次
Windows DefenderはOS標準搭載のウイルス対策ソフト
Windows Defenderは、Windowsのパソコンを使っていれば、無料で使えるウイルス対策ソフトです(Windows 10以上に限ります)。
パソコンでウイルスを見つけるとリアルタイムで駆除してくれるので、パソコンのセキュリティレベルを上げる効果があります。
最低限のセキュリティ対策はWindows Defenderで実現できると言えるでしょう。
ウイルス対策ソフトのメーカーにとっては脅威ですよね。
Windows Defenderのウイルス対策機能は有料級
でも無料ってことは安かろう悪かろうなんでしょ?
いいえ、そんなことはありません。
Windows Defenderは第三者機関から高評価を得ています。
ドイツの IT セキュリティに関する独立研究機関 AV-TEST GmbH の評価テストによると、Windows Defenderは3つの評価項目全てで最高得点を獲得しています。
>>The best Windows antivirus software for home users(英語)
評価項目
- 保護性能・・・・・・・6点
- パフォーマンス・・・・6点
- 使いやすさ・・・・・・6点
この評価テストでは他の有料ウイルス対策ソフトも評価されていますが、それらには最高得点を獲得できていない製品も見られます。
そんな中でWindows Defenderは最高得点をたたき出していますので、性能は有料級のウイルス対策ソフトだと言えます。
Microsoft 365の契約によりさらにセキュリティを強化できる
Windows Defenderは有料級のウイルス対策が実現できるスグレモノですが、その機能をさらに強化する方法があります。
それが、Microsoft 365を契約することです。
Microsoft 365 はOffice製品のサブスクという位置づけですが、セキュリティ強化の機能も装備されています。
最大 1 TB のクラウド ストレージ、高度なセキュリティ機能、革新的なアプリが、すべて 1 つのプランに含まれています。
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Microsoft 365の契約により強化されるセキュリティ機能をひとつずつ確認していきましょう。
リアルタイムのセキュリティアラート
Microsoft 365を契約すると、Microsoft Defenderが使えるようになります(Windows Defenderとは別物)。
このMicrosoft Defenderを使うと、そのパソコンで起きたセキュリティに関するイベント(ウイルス感染など)をアラートとして通知してくれるようになります。
このアラートがあることで万が一のときもすぐに情報を把握でき、被害が広がらないよう対処できるようになります。
知らない間に情報を抜かれていた!ということが起こりにくくなりますね。
スマホやMacのマルウェア対策
またこのMicrosoft Defenderは、スマホ(Androidのみ)やMacのマルウェア対策もできるようになっています。
最大5台のデバイスを登録できるので、お持ちのWindowsパソコン以外のマルウェア対策もこのMicrosoft Defenderで一元的に管理できるようになります。
私は自分のスマホ(Android)もMicrosoft Defenderで守っています。
Web保護(フィッシング対策)
Microsoft Defenderにデバイスを登録すると、悪意のあるウェブページをブロックしてくれるWeb保護機能も使えるようになります。
AndroidやiOSにも対応しているので、スマホでの普段のネット利用の際にフィッシングサイトへのページ遷移を防いでくれるようになります(WindowsパソコンはEdgeブラウザでのみ機能)。
昨今はフィッシングサイトによる被害が圧倒的に多いので、ぜひ使いたい機能ですね。
セキュリティのヒント
またMicrosott Defenderはあなたのパソコンがウイルス感染しにくくなるよう、セキュリティに関する対応のヒントも教えてくれます。
パソコンに弱い方もこのヒントをもとに対策すれば、一定レベル以上のセキュリティを保てるようになります。
セキュリティの脅威への対応の学びにもできますね。
ID保護機能(なりすまし監視) *北米のみで提供
Microsoft Defenderは、Microsoft アカウントに登録したID(メールアドレスなど)が、インターネット上やダークWeb(一般には公開されていない闇サイト)で不正利用されていないか監視してくれています。
これはアイルランドの信用情報分析企業のExperian社とタッグを組んで実現している機能です。
これにより、あなたのIDの不正使用を広い範囲で検出してくれるようになります。
Microsoft Defenderが不正使用を検出すると、どこで、何のIDが、いつ使われたか、その状況に対して何をするべきか、対処しないとどんなリスクが存在するかなどがレポートされるようになります。
早く日本でも使えるようになって欲しい機能ですね。
スペシャリストサポート *北米のみで提供
また有事の際にスペシャリストの電話サポートも受けられるようになっています。
24時間 365 日サポートを受けられ、万が一IDが詐欺などに使われていた場合、そのIDの奪還も手伝ってくれます。
この機能もまだ日本では使えません。
ID盗難保険 *北米のみで提供
そのほか万が一IDが盗難された場合、それにより生じた損失に対して、最大100万ドルまでカバーしてくれる保険も提供してくれています。
北米が羨ましくなりますね。
このようにMicrosoft 365を契約するとあなたのパソコンやお持ちのスマホのセキュリティをさらに強化できるようになっています。
強化されるセキュリティ
- リアルタイムのセキュリティアラート
- スマホやMacのマルウェア対策
- Web保護(フィッシング対策)
- セキュリティのヒント
- ID保護機能(なりすまし監視) *
- スペシャリストサポート *
- ID盗難保険 *
*は北米のみで提供
最大 1 TB のクラウド ストレージ、高度なセキュリティ機能、革新的なアプリが、すべて 1 つのプランに含まれています。
日本でもしものサポートが必要なら有料のウイルス対策ソフトを
Windows Defenderは、Microsoft 365を契約することでさらにセキュリティを強化できます。
ただ、ご認識いただいたとおり、スペシャリストサポートなどの一部の便利機能は日本では提供されていません。
フィッシング対策もWindowsパソコンではEdgeブラウザのみで物足りなさがあります。
一方で有料のウイルス対策ソフトでは、これらのサービスが標準で盛り込まれている製品もあります。
何かあったときに電話で問い合わせできるウイルス対策ソフトのほうが私には向いていそう。
そんな方は有料のウイルス対策ソフトを選択してください。
特に電話サポートが充実しているのは、ウイルスバスターです。
ウイルスバスターなら365日9:30〜17:30までの間、電話・チャット・LINEでサポートを受け付けています。
ウイルスバスターのサポートは国内トップクラスです!
またAIを使ったフィッシング対策機能もあり、フィッシング詐欺を精度高く防ぐことも可能です。
- パソコンが苦手な方
- ウイルス感染したときの対処がわからない方
そんな方はWindows Defenderではなくウイルスバスターを購入しましょう。
Windows Defenderは優秀だが、パソコンが苦手だと不安が残る
ご紹介したとおり、Windows DefenderはOSに標準搭載された有料級のウイルス対策ソフトです。
さらにMicrosoft 365を契約することによりMicrosoft Defenderが使え、セキュリティレベルを強化することができます。
でもWindows Defender/Microsoft Defenderでは、サポートに不安が残ったり、一部機能に制約があったりとパソコンが苦手な方にはおすすめできない点もあります。
そんな方はサポートが充実しているウイルスバスターを選択してみてください。
追加で費用がかかりますが、万が一のときにも安心ですよ。